2018年2月11日日曜日

万次郎かぼちゃの特徴

樹勢の強さについて

一株で1,000個のギネス級も夢じゃない!栄養価も西洋かぼちゃの三倍!糖度も24度を記録したスーパースウィートパンプキン!無農薬で栽培できるかぼちゃは万次郎かぼちゃだけ!水分が多くねっとりとした肉質はスープやペーストにしやすく加工も楽々!赤ちゃんの離乳食や介護食に安心安全の万次郎かぼちゃをどうぞ!

これを見るとどうでしょう。普通はちょっと怪しい勧誘か詐欺。誇大広告の類いだと思ってもおかしくないですよね。

ただ、実際に育てた所感としては決して嘘ではないと言えます。
この万次郎かぼちゃは条件が整う(私はスイッチが入ると表現しています)と、爆発的な成長をします。そして、それは霜が降りて葉や茎が無くなるまで続きます。

かぼちゃはそもそも深根性の植物です。一般的な西洋かぼちゃで根の深さは2mまで達し、深さ60cmほどから水平方向に側根を次々に伸ばします。
万次郎かぼちゃの根は見た目はまるで木のように太く、西洋かぼちゃよりももっと深く根張りしていることがわかります。
この深根は、水分ストレスに大変強く耐乾性に優れます。また、土壌深くの風化していない鉱物から多種のミネラルを吸い上げ、他の植物があまり利用できないケイ酸を体の至るところで利用し、耐病性、耐害虫性に優れます。
大きな葉は沢山の太陽光を浴び、蓄えた熱により膨張した大きな茎は、間隙に酸素を取り込みふんだんに根へと送ります。
また、エンドファイト窒素固定細菌により、空気中の窒素を固定し自らの糧とします。
その蔓は1日で最大1m伸びることも報告されています。

万次郎かぼちゃは栄養成長と生殖成長のバランスがよく、4節に一つ雌花を咲かせます。雄花も咲かせることは咲かせるし、花粉もあるようなのですが、確実に受粉させるために雄花用に別の品種を用意します。日本かぼちゃでも西洋かぼちゃでも、ズッキーニなどのペポかぼちゃでも受粉はできるようです。
節(原基)からは花だけでなく脇芽や根(不定根)もでます。もちろん定植した根元は木のように太く硬いのですが、不定根も同様に根の張りがよく、栄養を多く吸い上げていることがわかります。

そうして果実を充実させながらも樹勢は衰えることなく、他の畑を侵略せんと広がり続ける様を見ると、確かに1000個できても不思議はないと思います。

つづく

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