2018年2月6日火曜日

万次郎かぼちゃとは ②

かぼちゃの種類について

前回、現在では西洋かぼちゃが主流となっているとお話ししました。
強い甘味とホクホクとした食感(粉質)で、栄養価も高いことから、従前の日本に土着したかぼちゃからとって変わりました。
また、栽培技術の向上から全国的に栽培することができるようになったこともその要因です。ただ、アンデスの冷涼で乾燥した気候で生まれた西洋かぼちゃは、温暖で湿潤な日本の気候ではストレスを感じ、抵抗力が弱まってうどんこ病やモザイク病などの病気にかかりやすくなります。
完全無農薬で作るには難しい作物と言えます。

これに対して、西洋かぼちゃが日本に来る前に土着したかぼちゃ達は、日本かぼちゃといいます。
宮崎の黒皮かぼちゃ、京都の鹿ヶ谷かぼちゃ、愛知の縮麺かぼちゃなどが有名です。
これらの原産は中央アメリカの熱帯地域です。耐暑性と耐湿性がありますので、日本の関東以南の地域で積極的に作られていました。
また、病気にも強く、放任栽培でもたくさん収穫をえることができます。
ただ、食味はどれも粘質で水分が多く、甘味も少ないため、和食の煮物かスープで食します。

さて、ここからが本題なのですが、この西洋かぼちゃも日本かぼちゃも同じアメリカ大陸からやってきた植物なのですが、西洋や日本という呼び方は日本独自のもので、それぞれマキシマ種とモスカータ種という呼び方が正式です。

Cucurbita maxima→西洋かぼちゃ
Cucurbita moschata→日本かぼちゃ

他にもおもちゃかぼちゃや観賞用かぼちゃのペポという品種があります。栽培用として有名なのはズッキーニですね。

ちなみにククルビタというのは瓜科のという意味。ククルビタシンというのは瓜科の植物にある苦味成分で、食中毒になる場合もある。ひょうたんやヘチマに多い。ニガウリに含まれるのはモモルデシンという苦味成分。

つづく






0 件のコメント:

コメントを投稿