2018年2月16日金曜日

万次郎かぼちゃの栽培方法 番外編

農家の方から聞いた手法

万次郎かぼちゃを効率よく、秀品を多く出荷するために、工夫されている手法をご紹介します。

万次郎かぼちゃ苗を購入し、定植する。一反で五本が基本。苗と苗の間隔は直線距離で15mは離す。受粉用苗は倍。別のほ場で育てる。肥沃な地は避ける。肥料は初期生育を促す為、アミノ酸系肥料と緩効性肥料を。様子を見て中耕、追肥を行う。
初期は普通のかぼちゃと変わらない。地温確保のため透明マルチを基本とし、あんどん囲いをする。夜間に冷え込む場合はパオパオをベタがけする。雑草は初期生育に影響があるため、防除に努める。勢がでれば放っておく。
本葉が5枚になったところで先端を切除する。
第一~第四までの子蔓のうち、勢のある子蔓を三つ残す。大体が第一は勢がない。
三本の子蔓を真っ直ぐ伸びるよう誘引する。
全て人工受粉を心掛ける。雄花と花期が合わない可能性もあるので早生品種のかぼちゃを別個栽培しても可。育成時に目立つ病害はないため無農薬で栽培できる。高温時株が弱る場合もあるが、自然治癒する。
果実は1.4kg~2.0kgまでで収穫する。果皮が固ければ収穫できる。一箱10kgに揃える。規格外(傷や大きさが不揃いなど)品は加工用に回す。事故を防ぐため45日~60日キュアリングをして出荷する。温度によって登熟の度合いが変わるので積算温度で考える。目安は糖度が20度以上。

いわゆる子蔓三本仕立てですが、こうすると初期の成長が鈍くはなりますが、節間が短くなり管理しやすいようです。
万次郎かぼちゃは約12節以上で雌花を咲かせますが、第一果は不良になりやすいため掻くことを考えると16節以上かかります。
節間が短くなればなるほど、栽培面積を広くとれるので効率があがるとのことです。
また、一般的な西洋かぼちゃは45日~60日前後で収穫をするのですが、日本かぼちゃは約30日前後と短いです。どうやら夏の暑さに強い日本かぼちゃの特性を持っている万次郎かぼちゃは西洋かぼちゃに比べて早めに収穫することができるようですね。



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